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テーマ5.

日本文化発信の拠点形成のプログラム開発

アスンシオン日本人学校でのスキルアップ研修について2

アスンシオンにて実施したスキルアップ研修を紹介します(第2回)

INDEX

1.研修について

現地のアスンシオン日本語学校教員、日本パラグアイ学院の日本語教員の授業づくりのスキルを高めるために、日本人学校教員による合同研修会をアスンシオン日本語学校で実施しました。

日本人学校教員と日本語学校教員がペアとなり、授業案を作成し実践しました。

2.授業内容

授業内容

 

一年生(生徒数9名)

・アイスブレーキング 

・図書室で読書

・ひらがな つ・く を導入

※発話するのが苦手な生徒が多い。支援が必要。先生が言ったことを復唱しているだけの生徒がいる。

※発音文字には問題がないが、言葉集めができる生徒は少ない。

 

二年生(生徒数9名)

・一年の復習 ウォーミングアップ ひらがなの定着ができていない児童がいる

・教科書の紹介…『ふきのとう』の導入。やくわり読み、漢字にふりがな付け、言葉の導入(写真でイメージを膨らませる)

・一年生の漢字のかくれんぼゲーム…一生懸命覚えればたくさん漢字を書けると生徒を励ます

 

三年生(生徒数5名)

・しかけカードの作り方…順序を表す言葉を導入 “まずは、つぎに、おわりに”

 日本語だけでは理解できない生徒のためにスペイン語訳を下につける

・日本語のみで授業…理解が難しい生徒にはスペイン語で教える

  例 がいこつを描いて見せる

    順序を表す言葉を使って絵を描いてみる。

    自分の物を描いて、説明文をそれぞれが考えて書く。それに順序を表す言葉をつける。

    →絵を見て書いている生徒が多かった。 

・教科書に順序を表す言葉が出ているところを探す

※教案通りに授業が進んだ。

 

四年生(生徒数13名)

・漢字の復習の授業…『散歩』の歌詞に出てくる言葉に漢字を書いていく。

・『三つのお願い』の本文を聞いて、どういうことが書いてあるのかをつかむ。

・『三つのお願い』新出漢字の学習:願、最、初、望、散、別

※積極的に自分を出してくれる生徒以外のケアが難しい。

 

五年生(生徒数2名)

・声を聞く…自己紹介・・・自己紹介すごろく

・漢字ビンゴ

 ビンゴができた人にはシールをはり早く世界一周を目指す

・『あめだま』に出てくる言葉をタブレットを使って認識させる

 

六年生(生徒数7名)

・ 自己紹介、好きなもの、嫌いなものを言う。カレーライスの紹介

・カレーライスの単元を音読

 日本語で理解できない生徒にはスペイン語で説明

 本文を聞いてから簡単な感想を書く

 →読めない漢字に振り仮名をつけるのに時間がかかる。ひらがなが書けない生徒がいた。

・漢字の練習をさせる

 フラッシュカードを使って練習

 

中学部(生徒数18名)

・生徒会活動について役割や目的などの説明(意識付け)

 →なんのために生徒会があるのかを自分たちで考える

 

※生徒が自分で考えることが重要

・校長先生の講義

 日本では生徒会がどういう活動をしているのか。また日本人学校ではどういう事をやっているのか

・役員選出

 今後の活動について、何ができるか話し合いをした

3.授業の様子

 

4.授業の振り返り

実際の授業について

 

  • 日本語学校にて授業をするのであれば、事前に児童の実態把握のために何度か参観させてもらえると良い。

    (今年度は、土曜日の参観を何度も快く受け入れていただいた)

  • 年度最初の授業ということもあり五年生は児童が集まっておらず(6名中2名のみ出席)、予定していたことがほとんどできなかった。
  • 子供たちの反応がどうなのか手探りの状態だったが、反応も良く歌も大きな声で歌ってくれていた。漢字の学習の一つの手段としての提案となったと思う。
  • 担当の役割として、子供たちの「生徒会活動」に対する動機づけをすることだったが、概ねその任は果たせたと思う。初めてのことだったので、子供たち側の戸惑いもあり、もっと普段からの交流を重ねていれば、もうちょっと違った反応もあったかもしれない
  • 授業は3時間ともよかった。1・2時間目を日語校の先生がT1、3時間目を私がT1で授業を行ったが、T2の役割をもっと明確に打ち合わせておく必要があった。
  • お互いに初めてということもあり自己紹介は子供たちも担任の先生も緊張気味であった。計画は立てていたが、授業も滞ることもあったので、間に入る形で進めることができた。

 

→欠席者が多く予定通り進められなかった学年もあるが、概ね授業はうまくいった。

5.振り返りの様子

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