2021.03.14
2021年1月:アグアスカリエンテス日本人学校 令和2年度研究反省会

本校の今年度の研究を振り返り,合同授業の実践を通した研究の成果と課題,そして,来年度への展望について,校内で意見を交流しました。
1 研究の成果
- ・ICT機器とアプリケーションを用いて,授業をする方法がわかった。
- ・遠隔授業でもサンホセと合同で教室に近い活動ができた。
- ・コロナウイルス流行による遠隔授業の実施もあり,教員も子どもたちも,日常的なICTツールの活用が進んだ。
2 研究の課題
- ・本校とサンホセ日本人学校では,ICTツールの活用状況や,授業内での活用に対する考え方が異なる。
- ・学校の規模の違いもあり,今年度は本校では一部の教員しか実践の機会がなかった。
- ・教員の人員の入れ替わりが激しく,昨年度と今年度の計画の違いがあった。
- ・通常時の教室で行う合同授業の様子がわからない。
→ 本年度は教員も児童生徒も自宅からの遠隔合同授業だったため,教室からの合同授業は行えていない。
- ・ICTツールを用いた授業の効果を高めるために,継続した取り組みが必要である。
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→ 本校では全児童生徒分の機器が不足しているため,今年度の実践の形式(Zoom+ロイロノート)では,日常的な継続は難しいのではないか。 
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・授業前後で2校の教員(と)での打ち合わせが必要である。 → 今年度の実践では,毎授業前後に2校で連絡を取り合い,打ち合わせをしていた。 T1の授業を実現するために,両校の児童生徒の実態を伝え合うT1とT2の打ち合わせは不可欠である。 日常的な合同授業に向けては,計画的な時間の確保が必要になる。 普段から気軽に教員同士の交流ができないか。(メール,Zoomのチャット等) 
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・本校の研究テーマ「豊かな表現力の育成」に向けての研究ができたか。 → ICTツールは,本校の目標を達成するための手段である。 一方,ICTツールを用いた授業を行うためには,教員も児童生徒も基礎的な技術が必要なため,本年度はICTツールための授業になってしまう場面もあった。 本校の目標である「豊かな表現」「様々な考え」の具体化と共有が必要である。 
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3 来年度への展望 
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・子どもの学習意欲を高めるための手段として,効果的にICTツールを活用していく。 
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・遠隔授業でも実感や体験に基づく学びができないか考え,できることを掘り下げる。 
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・研究の目的を明確にして,授業の課題に応じたICTツールの活用方法を考える。 
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・「豊かな表現力の育成」の実現のためには,遠隔授業の中でも議論ができ,意見をぶつけ合えるような機会をつくる。 
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・多様な教科で,多様な活用ICTツールの活用方法を見出す。 
- ・2校で研究の目標を具体化して共有し,共通理解を図る。
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