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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2021年1月:アグアスカリエンテス日本人学校 令和2年度研究反省会

報告:アグアスカリエンテス日本人学校 阿部邦弘

本校の今年度の研究を振り返り,合同授業の実践を通した研究の成果と課題,そして,来年度への展望について,校内で意見を交流しました。

 

1 研究の成果

  • ・ICT機器とアプリケーションを用いて,授業をする方法がわかった。
  • ・遠隔授業でもサンホセと合同で教室に近い活動ができた。
  • ・コロナウイルス流行による遠隔授業の実施もあり,教員も子どもたちも,日常的なICTツールの活用が進んだ。

 

2 研究の課題

  • ・本校とサンホセ日本人学校では,ICTツールの活用状況や,授業内での活用に対する考え方が異なる。
  • ・学校の規模の違いもあり,今年度は本校では一部の教員しか実践の機会がなかった。
  • ・教員の人員の入れ替わりが激しく,昨年度と今年度の計画の違いがあった。
  • ・通常時の教室で行う合同授業の様子がわからない。

 → 本年度は教員も児童生徒も自宅からの遠隔合同授業だったため,教室からの合同授業は行えていない。

  • ・ICTツールを用いた授業の効果を高めるために,継続した取り組みが必要である。
  •  → 本校では全児童生徒分の機器が不足しているため,今年度の実践の形式(Zoom+ロイロノート)では,日常的な継続は難しいのではないか。

  • ・授業前後で2校の教員(と)での打ち合わせが必要である。

     → 今年度の実践では,毎授業前後に2校で連絡を取り合い,打ち合わせをしていた。

       T1の授業を実現するために,両校の児童生徒の実態を伝え合うT1とT2の打ち合わせは不可欠である。

       日常的な合同授業に向けては,計画的な時間の確保が必要になる。

       普段から気軽に教員同士の交流ができないか。(メール,Zoomのチャット等)

  • ・本校の研究テーマ「豊かな表現力の育成」に向けての研究ができたか。

     → ICTツールは,本校の目標を達成するための手段である。

       一方,ICTツールを用いた授業を行うためには,教員も児童生徒も基礎的な技術が必要なため,本年度はICTツールための授業になってしまう場面もあった。

       本校の目標である「豊かな表現」「様々な考え」の具体化と共有が必要である。

  • 3 来年度への展望

  • ・子どもの学習意欲を高めるための手段として,効果的にICTツールを活用していく。

  • ・遠隔授業でも実感や体験に基づく学びができないか考え,できることを掘り下げる。

  • ・研究の目的を明確にして,授業の課題に応じたICTツールの活用方法を考える。

  • ・「豊かな表現力の育成」の実現のためには,遠隔授業の中でも議論ができ,意見をぶつけ合えるような機会をつくる。

  • ・多様な教科で,多様な活用ICTツールの活用方法を見出す。

  • ・2校で研究の目標を具体化して共有し,共通理解を図る。


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