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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2021年6月:サンパウロ日本人学校「新しく生まれた活動について」

対談:サンパウロ日本人学校 高橋先生
ヒアリング:AG5研究補助員 関 温理

学校全体で取り組むためにICTが苦手な先生方にどんな働きかけをしたのかをサンパウロ日本人学校の高橋先生にきいてみましょう!

 

① 遠隔合同授業(オンライン授業)を行う中で、新しくどのような活動が生まれましたか?

 

新しく生まれた活動はたくさんありますが、その中の3つを紹介します。

A. サンパウロにある現地の学校と遠隔合同授業の実施

B. 社会科の授業でサンパウロにある自動車工場(TOYOTA)と繋ぎ工場見学

C. リオデジャネイロ日本人学校(以下:リオ校)と総合的な学習における遠隔合同授業

 

② 具体的にどのような取り組み(工夫)をされ、教師自身や子どもたちにどのような変化がありましたか?

 

A. サンパウロにある現地の学校と遠隔合同授業の実施

 

サンパウロ日本人学校(以下:サンパウロ校)はサンパウロの現地の学校とオンライン授業を実施しました。新型コロナウィルス蔓延のため、実施できていなかった文化交流を再開しました。具体的には、日本側(サンパウロ校)は書道や、あやとり、折り紙などの日本文化を紹介し、ブラジル側は歌や文化を紹介してくれました。交流後、「〇〇ちゃんと友達になって、お話することができたよ!」と語る本校の子どもたちの様子が印象的でした。この交流を通して、遠隔合同授業でも心と心の繋がりが可能になると感じました。

 

また、「次もまたやってみたい!交流してみたい」という子どもたちの言葉から、子どもたちの情動的な発達が促進されたことがわかりました。その姿を見て、教師は「次は何ができるかな?」「もっと子どもたちのやってみたい!と育てたい!」と思うようになり、良い循環が生まれました。

 

B. 社会科の授業でサンパウロにある自動車工場と繋ぎ工場見学

 

現地の日本の自動車工場(TOYOTA)とオンラインで繋ぎ、工場見学を通して、学習を深めることができました。新型コロナウィルス蔓延が始まる前まで、本校はサンパウロにある日本の企業の工場見学をしていましたが、この二年間できていませんでした。

 

今回、オンラインで工場見学が可能となったことで、教科書で学んできたことを実際にリアルタイムで見て、学ぶことができただけでなく、子どもたちは疑問に思ったことをその場で質問し、興味・関心を高めることができました。また、文字で見るよりも、映像、そして実際に車を作っていらっしゃる人からのお話を聞くことで、より学習を深めることができました。

 

C. リオデジャネイロ日本人学校(以下:リオ校)と総合的な学習における遠隔合同授業

 

1学期に行った3年生の総合的な学習の時間では、リオ校と遠隔合同授業を実施しました。

お互いの街について調べたことを交流することで、話したり聞いたりする力を高めたり、それぞれの街についての理解をより深めることができました。

 

事前に、リオ校の先生方と打ち合わせをしっかりと行い、接続テスト等も行いながら、準備を進めました。機器や使用環境の準備はもちろんですが、両校の先生同士の役割分担や、子どもたちがより協働しながら学びを深めるための場の構成、発問等、精査しながら実践を継続してきました。

 

ICT機器の活用方法をリオ校の先生方と共有していく中で、これまで以上に授業でのICT機器活用の幅を広げることができました。また、子どもたちもZoomを初めとしたソフトウェア、タブレット端末やキーボード操作などのハードウェアのICT活用の幅を広げました。

 

③ 今後どんなことに挑戦してみたいですか?

 

今後は、発達段階に応じたICT機器の活用のあり方について、校内で検討し共有化を図っていきたいです。

また、デジタルとアナログ両方の良さを子ども自身が理解し、自分で学習の方法を選択できるような力を育んでいきたいと思っています。